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「やめる勇気」がブランドを育てる:客単価を上げる逆転の発想

ビジネスの現場でよく聞く課題の一つが「売上を上げたい」「もっとお客様に選ばれたい」このとき、多くの方が「新しいことを始めなきゃ」と考えがちです。でも、実は逆。何かを「やめる」ことが、ブランディングを強化し、客単価を上げる近道になることがあります。

たとえば、私が以前アドバイスした鍼灸院のケース。

こちらでは保険対応の施術時間を徐々に減らし、自費診療の時間と質を高める方向へシフトしました。その結果、施術一回あたりの単価が上がり、患者さんの満足度も向上。売上も安定し、長く通ってくれるファンが増えました。

なぜ「やめる」ことでうまくいくのでしょうか?
それは、ブランディングとは「何をするか」以上に「何をしないか」を明確にすることだからです。万人に向けたサービスでは、誰の心にも響きません。ターゲットを絞り込み、「この人のためのサービス」と思ってもらうことが大切。そのためには、「手放す」勇気が必要です。

・安さを売りにするのをやめる
・誰でも受け入れるのをやめる
・一人で全部やるのをやめる

これらを手放すことで、サービスに一貫性が生まれ、「選ばれる理由」が明確になります。そうして築いたブランドは、短期的な流行に左右されず、長く愛される存在になるのです。

例えば・・・
○美容室がクーポン割引の掲載をやめる
→ 割引目当ての新規客が減り、価値を理解する常連客が増加。

○カフェがメニュー数を半分に削減
→ 人気商品に集中し、回転率と客単価がアップ。仕入れロスも減少。

○オンライン講座が「なんでも相談OK」をやめ、専門特化へ
→ 専門性が際立ち、受講料を上げても満足度が高い状態に。

○エステサロンが“初回体験価格”を廃止
→ 真剣な顧客層が残り、定着率が上がり、客単価も安定。

ブランディングに正解はありませんが、「本当に届けたい相手」に集中するために、まずは何を「やめるか」から見直してみるのも良いかもしれません。これは同時に、安価で疲弊していた従業員さんにとっても、接客に専念できたり新しい喜ばれるアイデアを考えるなど良い効果をもたらすことにもなります。

あなたのビジネスが、より深く、より長く愛されるものになりますように。

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Q:今日のしつもんブランディング

 「本当のお客様に喜ばれるために
  まず、何を手放しますか?」

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