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【ブランド語録】ノーベル化学賞・北川進氏のインタビューから学ぶブランド語録

今年の ノーベル化学賞 が、京都大学・北川進氏らによる「二酸化炭素などの気体を自在に分離・貯蔵する多孔性金属錯体(PCP)」の研究におくられた、というニュースは、大きな驚きと感動を呼びました。

インタビューを拝見し北川氏は研究者としての実績だけでなく、その語り口や信念においても、ブランディングのヒントを多く含んでいると感じました。今回は、北川氏の発言を軸に「言葉のチカラ」がブランドを強める営みとしてどう作用するかを、「ブランド語録」としてピックアップしてみました。

北川進氏の言葉に宿る“ブランド力”

■ブランド語録① 「幸運は準備された心に宿る」

北川氏は、パスツールの言葉 “Chance favors the prepared mind”(幸運は準備された心に宿る)を信条として、研究を続けてきたと語ります。

これは、どんな分野でも通じるメッセージでしょう。単に「運を待つ」のではなく、「自らを磨き、機会に応える準備をする」。ブランドも同様で、偶然の「目立ち」は永続しません。日々の基礎を丁寧に築く姿勢、言葉や行動の一貫性こそが、受け手に深い信頼を築く土台になります。

 

■ブランド語録② 「無用の用」という発想

北川氏はまた、「穴(“無用”と見える部分)」が、適切に設計されれば「用」に転じるという考えを、自身の研究プロセスに重ねて語っていました。

ブランド構築にも通じる思考です。表から見えていない部分、あるいは “無駄” と捉えられがちな要素──隙、余白、余裕、慣習破り──これらを意図的に設計することで、ブランドの個性や深みが生まれます。むしろ「無理にすべてを詰め込む」のではなく、語らせる余白を残すことで受け手も想像し拡がりが生まれる。

 

■ブランド語録③ 「興味を持って、挑戦する姿勢」

インタビューで、成功の秘訣を問われた北川氏は次のように語っています:

「興味を持って、挑戦する姿勢。指導者にはそういう姿勢、ビジョンが必要」

これはブランド構築にもそのまま当てはまります。興味を持つとは、世の中の変化や人々の心の動きに敏感であること。挑戦する姿勢とは、現状に甘んじず、常に試行錯誤しながら前へ進む姿勢。ブランドは静止してはいけません。むしろ、探究心と挑戦心を言葉と行動で示すことが、受け手の共感を呼びます。

 

ブランディングに生かす、3つの実践方法

3つの言葉から、ブランディングの現場でどのような実践として生かせるでしょうか?

●信念としての言葉を、日常に根付かせる
北川氏の「準備された心に宿る」という言葉は、長年の研究姿勢と重なって初めて説得力を持ちます。あなたのビジネス・ブランドにも、日ごろから大切にしたい「信念の言葉」を据えて、言動の指針にすることができるでしょう。

●余白・隙を設計する発想を取り入れる
すべてを詰め込まない。あえて空白や余裕を残す。「語らせる余地」を持たせるブランド表現は、相手の心に深く響くことがあります。

●興味・挑戦の姿勢を具体的なメッセージにする
「挑戦します」「変化に敏感でありたい」…といった抽象的な言葉を、「○年後にこうなりたい」「こんな変化を試していく」といった具体性ある宣言にまで掘り下げて提示するとより届きやすくなるでしょう。

ブランドもまた、科学と同じく「継続 × 発想 × 言葉」の掛け算です。北川進氏の言葉から学べることは、決して専門領域だけにとどまりません。言葉を選び、言葉を生かし、言葉を育てる。その営み自体が、あなたのブランドをつくります。

最後に、改めて……このブログをご覧くださったあなたのブランドも、言葉を通じて静かに、しかし確実に輝き始めますように・・・。

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