地元を知ることが、なぜ地域と企業のブランド力を高めるのか?
先日、滋賀県を訪れ、神社参拝と商人の歴史に触れる二日間を過ごしました。
この旅を通して強く感じたのは、神社・商人・地域の暮らしは、もともと一つの“ブランドの軸”として存在していたということです。
日野町にある 馬見岡綿向神社 は、日野商人たちが「出世開運・商売繁盛」を願い、代々崇敬してきた神社です。
彼らは神社を単なる祈願の場としてではなく、「どう商いを行うか」「どう信頼を積み重ねるか」を自らに問い続ける拠り所としてきました。


近江商人の「三方よし」は有名ですが、現地で歴史に触れると、それは理念やスローガンではなく、日常の判断基準そのものだったことが分かります。
売り手の都合だけでなく、買い手、そして地域にとってどうか。
この視点が、結果として長く続く商いと信用を生んできました。
また、近江八幡の 日牟禮八幡宮 や、和菓子舗たねや・クラブハリエの世界観を体現した ラ コリーナ近江八幡 を訪れ、「現代のブランドづくりも、本質は変わっていない」と感じました。


強いブランドは、奇抜なアイデアや派手な広告から生まれているのではありません。
土地の歴史、人の想い、積み重ねてきた行動。
それらを丁寧に掘り起こし、言語化し、編集しているだけなのです。
これは企業経営にもそのまま当てはまります。
多くの経営者が「自社の強みが分からない」「違いをどう伝えればいいのか」と悩まれますが、実はその答えは社内やこれまでの歩みの中にあります。
ただ、それが言葉になっておらず、共有されていないだけなのです。
地域を知ること、歴史を知ることは、過去を懐かしむ行為ではありません。
自分たちが何を大切にしてきたのかを再確認し、未来の選択基準を明確にすること。
それこそが、地域活性化にも、企業ブランディングにも共通する本質だと感じています。
そして、その価値を見つけ、整理し、組織の中で共有し、外へ伝えていく役割を担うのが、これからの時代のブランドマネージャーです。
ブランディングは特別な人の仕事ではなく、経営を支える重要な機能の一つ。
滋賀での体験は、そのことを改めて教えてくれました。
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